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焚火と鬼滅と武道の達人
2020.11.20
以前、友人とキャンプツーリングに行ったときに例の鬼退治のアニメの話題から
繋がってこんな話になりました。友人の協力のもと、内容をまとめてみました。
↓
武道の本当の達人は百戦錬磨というよりも、「不殺」と言って、誰も殺めることはないどころか、誰とも戦うことすらない人のことを言うらしいのです。
日々の鍛練によって、戦う事態すら無意識に回避する能力が身に付くようで、
それは突き詰めていくと、交通事故や、嫌な人とも出会わない、だとか、
そういうことも回避することができるようになるそうです。
そう聞いてしまうと、なんだか怪しい宗教やらエセ超能力を連想してしまわれるかもしれませんが(笑)
でもこういうことについて研究している人も世の中にはいたりします。
人は経験によって、多くの選択肢の中から、無意識にかなりの選択肢を絞っているらしく、脳で判断するまでにはほとんどの選択肢は削除され、いくつかに絞られているそうです。それを学術的には「ストカスティックな過程」と言うそうです。
武道では、無意識に選択肢を絞っていく過程を、より素早く正確に機能させる為の修行を積むことだと言えるようです。つまり、さまざまなケーススタディを身体に覚えさせること。それを「ソマティックマーカー仮説」と呼んで研究している人がいます。
ただご存知のように、利便性を追求する世の中ですから、人は脳も身体も使わなくても快適な生活が送れるようになってきました。わからないことがあればスマホが教えてくれますし、危険な場所にはあらかじめ注意書きがあります。案内標識を見れば道に迷うこともあまりありません。
しかし、そういったお仕着せの親切により、人の身体機能は著しく退化してきているように思われます。極端に例えるなら、文字が出現したことによって、人の記憶力は衰えてきたのではないかとも言えるわけです。
身体を使う機会が著しく減っている昨今。
でも、身体を使う=運動、というわけではないと思うのです。
バイクやクルマをいじる、ツーリングやドライブで何かを感じる、そういったこともストカスティックな過程だと思います。
友人とツーリングしていていつも感じるのは、ストカスティックな過程のことです。なぜかいつも時間ギリギリに目的地に着くんです。もう絶妙なぐらいに。
道に迷うこともあるし、休憩が長過ぎることもあるし、寄り道もする。なのにいつも時間ギリギリに目的地に着く。これは不思議なことです。結局、無意識のレベルで、距離や道路状況、休憩時間などを、その都度身体が判断しているんじゃないかと思う。。。。
それは仕事も同じで、たくさんの経験や鍛錬によって無意識に不具合やトラブルを
回避する能力が自ずと身に付くのかもしれません。
でも、自分がそれを身に付いているかどうかは自信はないかなぁ(笑)
*
*
こんな感じで、焚火を囲んでダラダラとお酒を交わしながらの話でした。
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